キャリアプランニング入門

キャリアプランニングにおける転職には失敗もありえる

転職に関する心構え

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何をもって転職を成功とするか

収入アップ、スキルアップ、UターンやIターンなど勤務地の理想実現など、転職の目的が人それぞれ違うように、転職成功の定義も違います。成功と言えるひとつの基準はその目的が達成されることにありますが、それだけで転職成功とは言い切れないのもまた事実です。
本当の意味での転職成功の定義は、「転職の目的を達成し、かつ、今まで以上に生き生きと働けること」ではないでしょうか。年収は上がったものの上司との相性が合わず、ストレスでつぶれそうな日々を送っていたり、Uターン転職に成功して希望の勤務地で就労できることになったものの仕事のやりがいがまったく無く、つらい日々を送っているような場合、残念ながらその転職は失敗の部類です。

転職してみないとわからないこと

どんな会社でも、どんな仕事でも、中に入って実際に仕事をしてみないと見えないことが多々あるものです。思っていたのとは違ったということは、あって当然なのです。そのうちのひとつ、最たるものは人間関係です。中でも、「上司とのソリが合わない」というのは、サラリーマンにとって致命的ともいえる悩みごとです。人間同士ですから、どうしても波長が合わない相性というものは残念ながら必ずあります。大手企業の場合は数年ごとに転属するため上司もいずれ変わるだろうという希望が持てますが、異動のない中小企業の場合は最悪です。
課長であろうが、部長であろうが、社長であろうが、どんな肩書きであれ、所詮人間です。社長だからといって人間的にもすばらしいかといえば、決してそんなことはありません。キャリアプランニングの考え方で言えば、上司との相性が原因で能力を発揮できずキャリアアップも停滞するような職場であれば、そこに長くとどまることにあまり意味はありません。

失敗は失敗と認め、リカバリーする

「絶対に失敗したくない」と思って転職しても、見込み違いで結果的に失敗だった。ということは、誰にでもありえることです。石の上にも三年とは言いますが、キャリアアップにつながらない職場、生き生きと働けない職場、自分には合わない職場に、三年も我慢して座っているのは時間の無駄という考え方も時には重要です。確かに、転職活動をする上で、短期間で退職した経歴は決して有利には働きません。かといって、3年我慢すれば職務経歴上不利じゃないのかと言えば、答えは否です。「1ヶ月で退職していますが、退職理由は何ですか?」と聞かれるか、「3年勤めた会社を退職した理由は何ですか?」と聞かれるかの違いでしかありません。
転職は、失敗したら取り返しがつかないような類のものではありません。転職の失敗は、再度の転職でリカバリーすることができます。転職に失敗した!そう気付いたら、リカバリーすればよいのです。

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