ビジネスマンは、エンジニアに限らず文系も理系もどんな職種においても、キャリアプランを持つべきです。キャリアプランというのは、自分が働いていく将来のストーリーのようなものです。「道筋」とも言えるでしょうか。数年から数十年のスパンで自分がどのような仕事をしながら、どういうポジションで、どうなっていたいかということを考えることがキャリアプランを考えるということになります。
フリーランスでも会社員でも自分の価値を高めることが昇給、昇格、年収アップをするために必要不可欠なことです。ビジネスマンにおける「価値」は、仕事ができる「能力」と仕事をしたことがある「実績」の二つの要素の掛け算といえるでしょう。そんなに能力があっても実績がなければ、価値はゼロということになります。能力がなければ実績を積み上げることは難しいでしょう。こうした自分の価値をいかに高めていくかを考えておくことが若いビジネスマンには必要なことですし、キャリアプランの立て方次第で、将来の自分の価値が高くも低くもなるのです。能力というと、どうしてもエンジニアなどの理系職だけのことだと思われがちですが、文系の職種にも同様のことがいえます。
キャリアプランを考える上で、そのスタートは学生時代からはじまっています。医師を目指す人は、医学部に入学しなければならないといったようなわかりやすいキャリアプランがあれば簡単ですが、学生のときから将来どんな仕事をしたいかハッキリしている人は少ないはずです。それでも、「○○のような仕事をしたい」などのザックリとしたことでもいいので考えるべきですし、それくらいのことはほとんどの人が考えたでしょう。そして、「この会社でいいか」といった安易な気持で最初の入社を経験することになります。
ビジネスマンにおいて、30代というのは一番油の乗った働き盛りな年代です。上記のような気持で入社しているなら、まずは28歳までに腰を据える会社や職種を決めるべきです。どんな仕事も最低2年位は新人として覚えることがたくさんあります。「実績」を積む以前の作業がそこにあります。30歳から実績を積んでいくためには、どうしても28歳までに腹を据える覚悟が必要になります。
また、多くの会社では40代くらいから役職に就くことが多くなってきます。35歳までには役職に就くようなマネジメント職を目指すのか、現場で働いていく職人を目指すのかを考えておくべきでしょう。それによって、35歳から40歳までの仕事の仕方、社内での振る舞いなどが変わってきます。これらは、あくまでも最低限のキャリアプランニングの考え方です。もっと細かく考えておけば自分の価値を最大化させることができるのは言うまでもありません。さらに深く考えてみたい方はコチラもおすすめです↓
キャリアプランの書き方<All About>
http://allabout.co.jp/gm/gl/16450/
技術の先端で勝負するエンジニアの場合、身に付けた技術が技術自体の変化によって陳腐化することが多々あります。それを考えると一部の例外を除いて、エンジニアも能力的なピークは30代前半と言えるでしょう。また、雇用している企業もそのくらいの時期までが体力もあり使い易い時期であると言えます。ですからおおむねこの時期が、エンジニアの人材としての価値が確定すると考えてほぼ間違いありません。であれば、エンジニアの場合、遅くとも28歳くらいまでには自分の進路を決めておきたいものです。 エンジニアは20代のうちにの詳細を見る
エンジニアの場合、出世に興味はあってもどのように捉えどのよう振る舞えば出世につながるか、それが分からない方が少なからず見受けられます。そんな場合、出世はある種のゲームであると捉えてみてはどうでしょうか。そう、「出世」は自分が今いる組織の中で「出世に最適な評判」を積み上げ、ある時点でそれを「より高い地位として実現させる」ゲームであると見るのです。この出世にふさわしい評判というのは単に仕事に対して処理能力がある、ということだけではなく、リーダーとしての能力に対する評価が含まれています。 出世はゲームとして考えるの詳細を見る
エンジニアの転職が成功するかどうかは、まず専門内容を深く理解していて専門知識に不足がなく、専門用語を平易に説明できる頭の良さとコミュニケーション能力を持っていることが前提になります。そのうえで大事なのは、誠実であり、自分で考えて発言でき、他人を元気にするような明るさがあり、人間的に成熟していること。さらに面接に際しては面接官が納得できて嫌味のない志望理由を述べることができ、仕事に対する態度、あるいは何故いま勤めている会社を辞めて転職しようとしているのかについて、説得力ある説明が出来る必要があります。 エンジニアの成功する転職ポイントの詳細を見る